冷凍倉庫の建設に補助金は使える?工場建設・倉庫建設に適用できる補助制度 | 工場建設パーフェクトガイド
工場建設の情報
冷凍倉庫の建設に補助金は使える?工場建設・倉庫建設に適用できる補助制度
公開日:2025.02.24 更新日:2025.03.25

冷凍倉庫の建設費は一般倉庫の約2倍で、維持費も高額です。補助金としてHACCP対応施設整備や脱フロン推進事業があり、倉庫建設には成長加速化補助金などが活用可能です。
目次
冷凍倉庫の建設費は高い?

冷凍倉庫の建設費は一般の倉庫と比べて高額になりやすい傾向があります。近年の建設コストや電気代の高騰も影響し、総費用の負担が増大しています。長期的な運用コストも考慮しながら、慎重に計画を立てることが重要です。
◇冷凍倉庫の坪単価目安
一般的な倉庫の坪単価は約50万円前後ですが、冷凍倉庫は約100万円とされ、倍近くのコストがかかります。これは冷却設備や断熱材の導入が不可欠であるためです。特に、庫内の温度を一定に保つ高性能な冷却装置や、外気の影響を抑える断熱構造の導入が求められます。
さらに、近年の円安による建築資材費の上昇や、人手不足による人件費の高騰も影響し、地域や施工時期によって坪単価がさらに上がる可能性があります。そのため、事前に十分な見積もりを取り、コスト変動を考慮した計画を立てることが重要です。
◇維持コストも高騰
冷凍倉庫は建設費だけでなく、維持費も大きな負担となります。特に電気代の割合が高く、庫内を低温に保つために冷凍機を24時間稼働させる必要があり、一般の倉庫と比べて消費電力が格段に多くなります。また、近年の電気料金の値上がりにより、ランニングコストがさらに上昇しています。
加えて、冷却設備には定期的なメンテナンスが欠かせません。機器が劣化すると冷却効率が低下し、電力消費が増えるため、さらなるコスト増につながります。そのため、定期点検を行い、設備を適切に管理することで、長期的な運用コストの削減が可能になります。
冷凍倉庫の建設に活用できる補助金

冷凍倉庫の建設には多額の初期投資が必要ですが、各種補助金を活用することで費用負担を軽減できます。ここでは、冷凍倉庫の建設や関連設備の導入に役立つ主な補助金制度を紹介します。
◇食品産業の輸出向けHACCP等対応施設整備事業
食品産業の輸出促進を目的に、HACCPなどの衛生管理基準に対応する施設の整備や設備導入を支援する制度です。HACCPは国際的な衛生管理システムであり、特に輸出向けの食品製造ではその導入が求められます。この補助金を活用することで、衛生管理の強化と設備投資の負担軽減が可能となります。
補助の対象となるのは、衛生管理に必要な設備や作業環境の整備、HACCP基準を満たす機器の購入、食品製造過程における衛生管理機器の導入などです。補助率は最大で1/2、補助額の上限は5億円となっており、大規模な設備投資にも対応できる制度となっています。
◇コールドチェーンを支える冷凍冷蔵機器の脱フロン・脱炭素化推進事業
冷凍冷蔵機器の環境負荷軽減を目的とし、脱フロン・脱炭素技術の導入を支援する補助金制度です。冷凍冷蔵機器は食品や医薬品の貯蔵・輸送に欠かせませんが、従来の冷媒には温暖化ガスであるフロン類が含まれるため、より環境負荷の少ない冷媒や省エネ技術の導入が求められています。
補助の対象となるのは、フロンを使用しない冷媒を採用した冷凍冷蔵機器、低炭素技術を活用した設備、スーパーやコンビニなどの低温ショーケースなどです。補助率は最大1/3、補助額の上限は5億円とされており、環境対策とコスト削減の両面で有効な支援策となっています。
倉庫建設で中手企業が活用できる補助金

倉庫の建設を検討している中堅企業にとって、適切な補助金を活用することで資金負担を軽減し、事業の成長を加速させることが可能です。ここでは、倉庫建設に関連する主な補助金制度を2つ紹介します。
◇中小企業成長加速化補助金
売上高100億円を目指す中小企業が、大規模な設備投資を行う際に活用できる補助金です。企業の競争力向上を支援することを目的としており、物価上昇や最低賃金の引き上げなどの経営環境の変化に対応しながら、地方での持続的な賃上げの実現を目指しています。
対象となるのは、事業拡大を進める中小企業で、倉庫建設も補助対象の設備投資の一つに含まれます。特に、物流拠点の強化を通じて業務の効率化を図る企業に適しています。補助率は1/3で、補助額の上限は10億円です。2026年度末までに3回程度の公募が予定されており、全国で約600件の事業者が支援を受ける見込みです。
◇中堅・中小企業の賃上げに向けた省力化等の大規模成長投資補助金
2024年に経済産業省が創設した補助金で、地域経済を支える企業が人手不足などの課題に対応しながら、持続的な成長を遂げることを目的としています。特に、地方における雇用の安定確保や賃上げの実現を重視しているのが特徴です。
補助対象は、一定の売上規模を持つ中堅・中小企業で、物流拠点の強化や自動化設備の導入などが含まれます。倉庫建設についても、業務の効率化や省力化につながる投資であれば補助を受けることが可能です。補助率は1/3、補助額の上限は100億円に設定されており、募集は年2回実施される予定です。最初の募集は2025年春に開始される見込みです。
冷凍倉庫建設を依頼できる会社


こちらでは、工場や倉庫の建設を検討している担当者の方におすすめの施工会社を3社紹介します。
◇株式会社タカヤ

ファクトリアは、工場・倉庫の設計・施工に特化した株式会社タカヤのトータルサービスブランドです。特に、効率的な物流動線や温度管理が求められる冷凍倉庫の建設において、豊富な知識と経験を活かした提案を行っています。
顧客のニーズに応じた最適な設備レイアウトを設計し、物流の効率化や省エネルギー化を実現できる点が強みです。
屋号 | ファクトリア |
会社名 | 株式会社タカヤ |
所在地 | <東京本社> 〒112-0004 東京都文京区後楽1-1-10 日本生命水道橋ビル4F |
電話番号 | 03-3813-8111 |
公式ホームページ | https://factoria.jp/ |
また、公式サイトでは、ファクトリアが手掛けた冷凍倉庫を含むさまざまな倉庫建設の事例や、提供するサービスの詳細を確認できます。
株式会社タカヤについて詳しく知りたい方はこちらも併せてご覧ください。
▼タカヤは建築からSDGsの達成を目指す!タカヤの事業内容と工業建設ブランドを紹介
さらに詳しい情報は公式ホームページでも確認できます。ぜひチェックしてみてください。
◇川田工業株式会社

川田工業株式会社は、システム建築工法を活用した倉庫や工場の建設に強みを持つ総合建設業者です。特に、-40℃帯の冷凍冷蔵設備を備えた多温度帯物流施設の建設実績が豊富で、設計から施工まで一貫した対応が可能です。
会社名 | 川田工業株式会社 |
所在地 | <富山本社> 〒939-1593 富山県南砺市苗島4610番地 |
電話番号 | 0763-22-2101 |
公式ホームページ | https://www.kawada.co.jp/ |
システム建築工法の採用により、工期の短縮とコスト削減を実現しつつ、高性能な冷凍倉庫を提供できるのが特徴です。また、高い断熱性能と精密な温度管理技術を兼ね備えており、食品や医薬品の保管に最適な環境を構築できる点も強みとしています。
こちらも併せてご覧ください。
◇三和建設株式会社

三和建設株式会社は、「RiSOKO(リソウコ)」というオーダーメイド型倉庫のトータルソリューションブランドを展開しています。特に、危険物倉庫や冷蔵・冷凍倉庫、自動倉庫など、特殊用途に対応した倉庫建設に強みを持っています。
会社名 | 三和建設株式会社 |
所在地 | <東京本店> 〒101-0035 東京都千代田区神田紺屋町7 神田システムビル4階 |
電話番号 | 03-5577-5667 |
公式ホームページ | https://risoko.jp/ |
RiSOKOの冷凍倉庫は、食品物流センターなど厳密な温度管理が求められる施設の建設において、衛生管理や省エネ性にも配慮した設計・施工を実現しています。設計から施工までを一貫して手掛けることで、建設プロセスの効率化を図り、コスト削減や短納期での対応が可能な点も特徴です。
三和建設株式会社について詳しく知りたい方はこちらも併せてご覧ください。
冷凍倉庫の建設費は一般の倉庫と比べて高額であり、近年の建設コストや電気代の高騰により、さらに負担が増しています。冷却設備や断熱材の導入が必要なため、坪単価は約100万円とされ、一般倉庫の倍近くの費用がかかります。円安や人手不足の影響で建設コストが変動するため、事前の見積もりと計画が重要です。
また、冷凍倉庫の維持コストも高く、特に電気代の負担が大きいです。冷凍機の24時間稼働が必要なため、一般倉庫に比べ消費電力が多く、電気料金の上昇がランニングコストを圧迫しています。さらに、冷却設備の定期メンテナンスが欠かせず、設備の劣化による電力消費の増加を防ぐため、適切な管理が求められます。
冷凍倉庫の建設には補助金の活用が有効です。「食品産業の輸出向けHACCP等対応施設整備事業」は、HACCP基準を満たす施設の整備を支援し、補助率最大1/2、上限5億円です。また、「コールドチェーンを支える冷凍冷蔵機器の脱フロン・脱炭素化推進事業」は、省エネ技術導入を支援し、補助率最大1/3、上限5億円です。
倉庫建設の補助金としては、「中小企業成長加速化補助金」があり、補助率1/3、上限10億円で、成長志向の中小企業向けです。「中堅・中小企業の賃上げに向けた省力化等の大規模成長投資補助金」は、補助率1/3、上限100億円で、物流拠点強化や自動化設備の導入を支援します。
