【2025年度版】工場建設・倉庫建設に活用できる補助金を解説 | 工場建設パーフェクトガイド
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【2025年度版】工場建設・倉庫建設に活用できる補助金を解説
公開日:2025.01.22 更新日:2025.02.28

工場建設や倉庫建設で活用できる補助金では、中堅・中小企業を支援する「賃上げに向けた省力化等の大規模成長投資補助金」が挙げられます。主に労働力不足や生産性向上が課題となっている企業を対象とし、省力化技術や自動化設備、ITを活用した業務効率化に役立つ投資を促進します。
他にも、「ものづくり補助金」や「事業再構築補助金」など、企業の新技術導入や事業転換を支援する制度を工場建設や設備更新に活用できます。
目次
中堅・中小企業の賃上げに向けた省⼒化等の⼤規模成⻑投資補助⾦(中堅・中小成長投資補助金)
近年、中堅・中小企業の競争力を強化するため、政府はさまざまな支援策を講じています。そのひとつが「賃上げに向けた省力化等の大規模成長投資補助金」です。以下では、中小企業が抱える課題に対し、この補助金がどのようにサポートを行うのかについて解説します。
◇概要
中堅・中小企業を支援するための「賃上げに向けた省力化等の大規模成長投資補助金」は、経済産業省が提供する補助金制度です。これは、企業が労働生産性の向上を目指して実施する設備投資や、生産性向上に向けた改革を支援することを目的としています。
特に労働力不足や生産性向上が課題となっている企業にとって、この補助金は将来的な成長を実現するための強力な支援策です。補助金は、省力化技術や自動化設備の導入、ITを活用した業務効率化など、企業の競争力を高めるための投資を促進します。
補助の対象条件および内容は以下のとおりです。
補助対象者 | 常勤の従業員数が2,000人以下の中堅・中小企業 |
補助上限額 | 最大50億円 |
補助率 | 投資額の1/3以下 |
補助事業期間 | 最長で令和8年12月末まで |
申請要件(一般枠) | 投資額10億円以上。補助事業終了後3年間の賃上げ率が、直近5年間の最低賃金の伸び率以上であること。 |
申請要件(特別枠) | 一般枠の要件に加え、2024年度中(令和6年3月31日まで)に補助事業の完了が見込まれること。 |
引用元:中堅・中小企業の賃上げに向けた省⼒化等の⼤規模成⻑投資補助⾦
◇2025年の公募はある?
2025年度の公募については、現時点で具体的な情報は公開されていません。参考までに、2024年度の公募スケジュールを以下に示します。
・第一回
公募開始 | 2024年3月6日 |
公募締め切り | 2024年4月30日 |
プレゼンテーション審査 | 2024年6月3日~7日 |
採択発表 | 2024年6月21日 |
・第二回
公募開始 | 2024年6月26日 |
公募締め切り | 2024年8月9日 |
プレゼンテーション審査 | 2024年9月9日~13日 |
採択発表 | 2024年10月15日 |
ものづくり補助金
中小企業の技術革新や生産性向上を後押しするために活用されている補助金のひとつに「ものづくり補助金」があります。この補助金を利用することで、新たな挑戦に取り組む企業が増加しています。
◇概要
ものづくり補助金の正式名称は「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」で、中小企業の生産性向上や技術革新を支援するための助成金です。企業が新たな設備を導入し、製品やサービスの品質向上や効率化を図る際に利用されます。
特に、新技術の導入や生産ラインの改善を目指す企業にとって、この補助金は重要な支援策となっています。また、自社製品の開発、競争力の強化、海外展開の推進を資金面で後押しする役割も果たします。
対象となる条件や補助内容は以下のとおりです。
補助対象者 | 指定の業種・資本金・常勤従業員数などの要件を満たす中小企業者、小規模企業者および小規模事業者 |
補助要件 | 以下を満たす事業計画書の策定と実行 1. 付加価値額(年平均成長率が+3%以上増加) 2. 1人あたり給与支給総額(年平均成長率が+1.5%以上増加) 3. 事業所内最低賃金(地域別最低賃金+30円以上) |
補助上限額 | 750万円~1億円 |
補助率 | 投資額の1/2~2/3 |
引用元:ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金(18次締切分)
◇2025年の公募はある?
2025年のものづくり補助金に関する具体的なスケジュールは、現時点では公表されていません。しかし、2024年12月16日に事務局が2025年の公募実施を確定したと発表しています。以下に、参考として17次締切および18次締切のスケジュールを示します。
・17次締切
公募開始 | 2023年12月27日 |
申請開始 | 2024年2月13日 |
申請締切 | 2024年3月1日 |
・18次締切
公募開始 | 2024年1月31日 |
申請開始 | 2024年3月11日 |
申請締切 | 2024年3月27日 |
事業再構築補助金
コロナ終息後の企業支援制度として注目を集めているのが「事業再構築補助金」です。概要や要件について解説します。
◇概要
事業再構築補助金は、新型コロナウイルス感染症の影響や経済環境の変化に対応するために設けられた、中小企業や中堅企業の新たな事業挑戦や事業転換を支援する国の制度です。
この補助金は、企業が新分野に進出したり、事業内容を大幅に見直したりすることで、収益基盤を強化し、将来的な成長を目指す取り組みを支援することを目的としています。
具体的な申請要件、補助対象者、補助上限額は以下のとおりです。
補助対象者 | 指定の業種・資本金・従業員数を満たす中小事業者 |
共通要件 | A.事業再構築に該当する事業であること B.事業計画を金融機関や認定経営革新等支援機関と策定し、確認を受けていること C.補助事業終了後3~5年で付加価値額の年平均成長率が3~4%以上増加すること |
補助上限額 | 1.通常類型 ポストコロナに対応した成長分野への大胆な事業再構築をこれから取り組む事業者、および国内市場縮小等の構造的課題に直面している事業者。補助上限額は4,000万円。 2.GX進出類型 ポストコロナに対応し、グリーン成長戦略「実行計画」の14分野における課題解決に取り組む事業者。補助上限額は1.5億円。 3.最低賃金類型 最低賃金引上げの影響を大きく受ける事業者。補助上限額は1,500万円。 |
補助率 | 投資額の1/2~2/3 |
◇2025年の公募はある?
2025年1月10日より、事業再構築補助金の第13回公募が開始されています。今年度の公募がこの補助金の最後の募集となる予定です。公募スケジュールは以下のとおりです。
公募開始日 | 2025年1月10日 |
申請締切日 | 2025年3月26日 |
採択発表 | 2025年6月下旬から7月上旬頃(予定) |
なお、以前は交付決定前に事業を開始する際に利用可能だった「事前着手届出制度」は、最新の公募より原則廃止されました。このため、補助金の対象となる事業の契約や発注は、交付決定後に実施する必要があります。
工場建設・倉庫建設を依頼できる施工会社

工場や倉庫を建設する際は、効率的な設計と高い施工技術を兼ね備えた施工会社を選定することが重要です。以下に、信頼性と実績で選ばれている施工会社をご紹介します。
◇ファクトリア
ファクトリアは、中小規模の工場や倉庫建設を得意とする施工会社で、「工場建設のトータルサービスブランド」を掲げています。同社は、工場建設に特化した設計施工体制を整えている点が特徴です。
短納期での対応力に優れており、コスト削減を意識した提案が可能です。さらに、設計段階からクライアントの要望を丁寧に反映し、機能性だけでなく、スタイリッシュで洗練されたデザインの実現にも力を入れています。
◇武ダGEAD
武ダGEADは、大型工場や物流倉庫の建設に豊富な実績を持つ企業です。耐震性や省エネ性能を重視した建物設計に加え、最新技術を取り入れた施工が可能です。
具体的には、システム建築工法やスーパーフレーム工法の採用により、高品質で安定した施工を実現しています。また、工期管理と品質保持に注力しており、綿密なプロジェクト管理に定評があります。
◇日鉄物産システム建築
日鉄物産システム建築は、システム建築を活用した工場・倉庫建設を専門とする施工会社です。システム建築によって工期短縮やコスト削減を図りながら、高強度かつ高品質な建物を提供しています。
さらに、大手鉄鋼メーカーとの連携により、安定した資材供給と施工を実現しています。サービス内容としては、平屋専用規格型の「Tio(ティオ)」、自由設計型の「TREO(トレオ)」、規格進化型の「NEO(ネオ)」など、幅広いニーズに応じた商品が用意されています。
中堅・中小企業を支援する「賃上げに向けた省力化等の大規模成長投資補助金」は、経済産業省が提供する補助金制度で、企業の労働生産性向上を目指す設備投資や改革を支援します。特に労働力不足や生産性向上が課題となる企業にとって、省力化技術や自動化設備、ITを活用した業務効率化への投資を後押しする重要な手段となっています。
「ものづくり補助金」は、中小企業の技術革新や生産性向上を支援する助成金で、新たな設備導入や生産ライン改善を通じて企業の競争力強化を目指します。特に、新技術導入や自社製品開発に役立ちます。
「事業再構築補助金」は、コロナ後の企業支援制度で、新たな事業挑戦や事業転換を促進します。企業が新分野進出や事業内容の見直しを行うことで、収益基盤強化と将来的な成長を支援します。
工場や倉庫の施工を依頼できる会社では、ファクトリア、武ダGEAD、日鉄物産システム建築などが挙げられます。
ファクトリア中小規模の工場や倉庫建設に特化した施工会社で、設計施工一貫体制を整え、短納期対応とコスト削減を意識した提案が特徴です。スタイリッシュなデザインにも注力しています。
武ダGEADは、大型工場や物流倉庫の建設に実績があり、耐震性や省エネ性能を重視し、最新技術を取り入れた施工を行っています。システム建築工法やスーパーフレーム工法を採用し、プロジェクト管理に定評があります。
日鉄物産システム建築は、システム建築を活用して工期短縮とコスト削減を実現し、安定した資材供給と施工を提供しています。多様な設計商品を提供し、幅広いニーズに応えています。
