【展示会レポート】東京ビッグサイトで開催された「FOOD展2024」(食品加工・機械展示)に行ってみた! | 工場建設パーフェクトガイド
メーカー紹介記事
【展示会レポート】東京ビッグサイトで開催された「FOOD展2024」(食品加工・機械展示)に行ってみた!
公開日:2024.11.27 更新日:2024.11.27
「FOOD展2024」という展示会をご存じでしょうか。FOOD展2024とは、例年秋口に行われる食品産業向けのビッグイベントです。毎年、“食”に関わる5分野に関する設備や機器が多数展示され、回を重ねるたびに来場者が増加しています。
今回筆者はFOOD展2024を訪れ、食品工場の設備を出展していた「タカヤ」さんから様々な話をお聞きできました。そこで気づかされたのは、技術やデザインだけでなく、人と人との信頼関係が企業の成長に大きく寄与することでした。タカヤさんの事業やサービスなどを補足しながら、FOOD展2024の概要や様子、タカヤさんとの会話をレポートしていきます。
目次
「FOOD展2024」とは?概要と当日の様子
2024年10月9日、東京ビッグサイトで開催された「FOOD展2024」に足を運びました。FOOD展2024の概要と、当日の様子をご紹介します。
◇FOOD展2024とは?
“食”に関わる5分野の展示会を併開催した、食品産業向けの大規模イベントです。参加企業数は2,800社、展示された製品は8,600超にも及びます。
一般的に食品産業向けの展示会は春から夏前の間に行われる傾向にありますが、FOOD展2024は唯一秋口に行われており、今年は2024年10月9日(水)~11日(金)の3日間に渡って、東京ビッグサイトで開催されました。
FOOD展2024の展示は以下の5テーマに分かれており、テーマごとにブースが設けられています。
・フードシステムソリューション(給食・大量調理に関する設備や資材の展示)
・フードセーフティジャパン(食品の安全衛生対策に関する設備や資材の展示)
・フードファクトリー(食品工場の設備改善に関する設備や資材の展示)
・フードディストリビューション(食品の物流設備・システム・サービスに関する展示)
・総菜・デリカJAPAN(惣菜やスイーツの製造工程に関わる設備や資材の展示)
今回筆者は、当メディアのテーマとの関連性が高い「フードファクトリー」のブースを訪ねてみました。
◇当日の様子
筆者が訪れた日は雨の日でしたが、展示会場は多くの来場者で賑わっていました。後日発表された公式サイトのデータによると、再入場を含まない来場者数は17,931人、再入場を含むのべ来場者数は46,604人です。10月9日は悪天候にも関わらず、5,700人近くが訪れていました。
会場内には食品機械の最新技術やソリューションを扱うブースが数百にわたって並び、各社の競争も非常に激しい印象でした。展示の魅力を最大限に引き出すために、展示している機械で実演していたブースも少なくありません。
例えば、ある食品加工機械のブースでは大型の機械を稼働させ、実際にその場でデモンストレーションを行っていました。さらに、そのブースの一角では、最新の食品検査機器を展示しており、足を止めてスタッフに質問を投げかける来場者の姿も多数見受けられました。
タカヤブースで施工事例について聞いてみた
展示会の会場内を歩いていると、緑色の企業カラーが一際目立っているブースに目が留まりました。壁にはこれまでの施工事例がいくつも掲示されており、特に漬物工場の建設に関する事例が印象的です。こちらのブースに出展していたのは、「ファクトリア」という工場建設のトータルサービスを行っている「タカヤ」さんでした。
◇ファクトリア(タカヤ)とは?
ファクトリアは、株式会社タカヤが提供している工場建設のトータルサービスブランドで、工場や倉庫の土地探しから設計・施工までを一貫して請け負えるのが特長です。まだ基本計画すら決定していない構想段階からサポートに入り、工場の広さや最適な土地、必要となる設備や機器などの提案を行います。
今まで手掛けてきた工場は多岐に渡りますが、なかでも実績が豊富なのが食品工場です。HACCPで求められる衛生管理をクリアすべく作業動線や設計を工夫し、高い安全性と生産性を確保した工場を実現してきました。
また、ファクトリアは社内外の人々へ与えるイメージを重視しており、工場のデザインにもこだわっているのも特長です。内外装のデザインはもとより、従業員がリフレッシュできる休憩室や、顧客や取引先へのアピールとなる見学通路などを設けた事例もあります。
◇受注の決め手は「紹介」と「信頼」
タカヤブースでは営業担当の方と直接お話でき、過去に手掛けた工場や受注から建設の流れなどを伺いました。
そのなかに、「紹介」で受注が決定した案件があると聞き、詳しく伺ってみました。それはタカヤさんが以前建設したある工場の運営会社が、さらに他の顧客を紹介してくれたケースでした。その会社やタカヤさんが手がけた工場の品質とその後の対応に大変満足しており、その信頼から他社へタカヤさんを推薦したとのことでした。
「紹介で受注が決まるというのは、技術やデザインの優秀さだけではなく、信頼関係があってこそのものです」と営業さんは話してくれました。さらに、「こうした信頼関係を築けるのは、お客様に対して親身になって対応する姿勢や、質問に丁寧に答える日々のコミュニケーションが非常に重要です」とも強調されていました。
◇営業担当者の人柄が信頼を後押し
タカヤの営業担当者と話してみて、印象に残ったのは「人柄の良さ」です。展示会での短い会話でしたが、こちらの質問に対して親身に、そしてわかりやすく丁寧に説明していただきました。時折、笑顔を交えて会話をしてくれる姿からは、真剣にお客様のニーズに応えたいという思いが伝わってきました。
実際に、タカヤで工場建設の受注を決定した企業も、タカヤの技術力だけではなく、このような営業担当者の「人柄」に惹かれたのではないかと思います。ブースでのやり取りを通じて感じた温かみや誠実さが、クライアントの心を動かし、次の工場建設の依頼へとつながったのかもしれません。
工場建設をお考えの方に向けたアドバイス
「工場建設はパートナー選びが9割」とまで言っている書籍もあるほど、工場建設の業者選びは成功・失敗に大きく影響する要素です。これから工場建設を考えている経営者に向けて、筆者の考えとタカヤさんへ依頼した方々の意見をお伝えします。
◇建設検討中の方へのアドバイス
大規模な工場建設を検討されている方にとって、数百万円、数千万円規模のプロジェクトは非常に重要な決断です。タカヤの施工事例から感じたのは、単に価格やデザイン、技術力だけで選ぶのではなく、実際に複数の企業と話をしてみて、信頼できるパートナーを見つけることが大切だということです。
営業さんとのコミュニケーションを通じて、どれだけ親身に自社のニーズに応えてくれるか、人間関係の面も重要な判断基準になります。今回のように、過去のプロジェクトから次の案件へとつながる企業間の信頼関係を築けるかどうかが、工場建設の成功を左右する要素だと感じました。
◇タカヤさんへ建設を依頼した会社の感想
知人から紹介された建設会社のなかから、タカヤさんを選んだある水産加工会社の経営者はこのように話しています。
「工場建設においては、技術力や実績はもちろん重要ですが、それ以上に「ひと」の質が大きなポイントになります。建設プロジェクトでは、お互いに徹底的に話し合える信頼関係がなければ、自分の理想とする工場を形にすることは難しいからです。
特に重要なのは、気軽に何でも相談できる雰囲気を持ち、かつ「引き出しの多い」相手であることです。相手がどんなに親身になってくれても、ノウハウや発想力が不足していると、期待する成果を出すのは難しくなります。
今回タカヤさんを選んだ理由は、担当者が現場を見に来る姿勢を持ち、さらにデザインやマーケティングの専門家など、多様な視点を持つ人材が揃っていたからです。このように、さまざまな分野の知識と経験を持つ人たちと話し合えたことが、理想の工場を実現する大きな要因になりました。」
また、ある工場経営者は足を運んだ展示会でタカヤさんに興味を持ち、問い合わせしたことをきっかけに工場の建設を依頼することになりました。この経営者は次のように語っています。
「工場建設の経験がない経営者にとって、成功の鍵はやはり『信頼できる業者選び』にあると思います。その業者が信頼に値するかどうかは、メールのやりとりの丁寧さや、レスポンスの速さなど、些細な対応からでも感じ取れるものです。
タカヤさんの営業担当は、若さを活かしたフットワークの軽さや、話しやすさ、そして事業者の立場に立った対応が非常に心地よく、依頼を決める大きな要因となりました。結果として、その選択は正しかったと実感しています。」
展示会から得た洞察
今回の「食品加工・機械展示会」を通じて、食品業界がいかに技術革新を遂げているかを実感しました。自動化やAI、サステナビリティ、食品安全など、食品業界を支える技術の進化が目覚ましく、これからの業界発展の方向性を示唆している展示会でした。また、環境に配慮した新しい取り組みや食材提案も多く見られ、未来に向けた持続可能な食品業界の姿が垣間見えました。
この展示会に参加したことで、業界の最新動向をいち早くキャッチでき、企業の革新的な取り組みにも触れる貴重な機会となりました。次回もぜひ参加したいと思います。
また、タカヤのブースを訪れたことで、技術やデザインだけでなく、人と人との信頼関係が企業の成長に大きく寄与することを改めて実感しました。工場建設を検討中の皆さんも、ぜひ展示会で直接お話を聞き、企業とのつながりを築くことの大切さを感じていただければと思います。