日清エンジニアリングだからこそ出来る!粉体技術を活かした優れた食品工場建設 | 工場建設パーフェクトガイド
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日清エンジニアリングだからこそ出来る!粉体技術を活かした優れた食品工場建設
公開日:2024.01.24 更新日:2024.01.24
日清エンジニアリング株式会社は、粉体技術のエキスパートとして、食品工場建設において独自の専門性を発揮しています。3つの主要事業を通じて、総合的なアプローチと一貫性を確保し、安全性と効率性を兼ね備えた工場建設を提供しています。
目次
粉体技術のエキスパートだからこそ出来る食品工場建設
日清エンジニアリング株式会社は、1972年に日清製粉株式会社(現在の株式会社日清製粉グループ本社)の技術部門から独立して設立され、粉体技術の分野で長い歴史と経験を積んできました。その豊富な知識と実績を活かし、食品工場建設において独自の専門性を発揮しています。
◇日清エンジニアリングの粉体関連事業
日清エンジニアリングは、3つの主要事業を展開しています。まず、プラントエンジニアリング事業では、食品粉体を中心としたプラントの建設を手がけ、幅広い分野で弁当・総菜、菓子、乳製品、医薬、化粧品、電子材料などの工場建設に関与しています。この分野での実績により、高い評価を受けています。
機器販売事業では、自社開発の粉砕機や分級機などの粉体機器を提供し、特に食品分野やIT分野での需要が高まっている安全・安心な機器に対応しています。また、粉体加工事業では、自社開発の粉体機器を使用した粉砕・分級加工や熱プラズマを用いたナノ粒子加工を行い、少量製造から専用プラントによる大量製造まで対応しています。これにより、お客様のアウトソーシングニーズにも応えています。
日清エンジニアリングは、「粉体技術」と「工場建設」をコア技術とし、お客様に信頼されるエンジニアリング会社として今後も成長していくことを目指しています。
◇日清エンジニアリングの食品工場建設の強み
日清エンジニアリングの食品工場建設における特長と強みは、総合的なアプローチと一貫性の確保にあります。食品工場における機能を最大限に発揮させるため、建築・建築設備、生産設備、運用などの異なる要素を一貫性のある設計思想で統合しています。
この総合的なアプローチにより、工場の恒久的な要素と柔軟性を求められる要素、製品品質に影響を及ぼす要素を効果的に調和させ、バランスのとれた機能的な工場を実現しています。
安全と品質の確保においては、食品メーカーとしての経験と知識を生かし、安全・安心を確保するための対策を徹底しています。異物やアレルゲン、菌などによる汚染を防止するための高度な設計や製造技術が組み込まれ、製品の品質維持を重視しています。
また、24時間生産のラインでは、設備の耐久性とメンテナンス性が非常に重要です。日清エンジニアリングは、グループ企業として培った豊富な実績と経験に基づき、高い耐久性を備えつつもメンテナンスが容易な設備を提供しています。これにより、生産ラインの中断を最小限に抑え、効率的な運用を実現しています。
さらに、新技術の導入と研究開発の実施においては、グループの生産技術研究所との連携を通じて、最新の技術や革新的なアプローチを取り入れた実証プロジェクトを実施しています。これにより、お客様に対して常に最先端かつ効率的なソリューションを提供できる体制を整えています。
食品工場建設のポイント
画像出典先:日清エンジニアリング株式会社
導線、または動線は、食品工場内での人や物の移動経路や配置を指し、これを効果的に計画することは非常に重要です。ここでは食品工場建設の上で重要な導線やゾーイングについてと、食品工場建設の規格について解説します。
◇導線とゾーイング
適切な導線設計により、効率的で安全な移動が確保され、作業員同士の交差が最小限に抑えられ、それに伴う交差汚染のリスクも低減します。
優れた導線は、一方向性を強調し、無駄のない配置を考慮することで、施設内のスムーズな移動を実現します。また、セキュリティの観点からも、異なるエリアを適切に分離することが求められます。
ゾーニングは、施設内を異なる衛生度やプロセスに基づいて区分する計画であり、特に食品工場では食品の安全性を確保し、交差汚染を最小限に抑えるために欠かせません。通常、「清潔」「準清潔」「汚染」などの段階にゾーンを分割し、各エリアに適切な衛生管理を導入します。
原材料や製品の取り扱いエリアを適切に分離することで、クロスコンタミネーションを防ぎます。さらに、洗浄設備や手洗い設備を適切な場所に配置し、作業員が手軽に衛生管理できるように工夫します。
日清エンジニアリングは食品工場の建設において特に導線計画とゾーニング計画に着目しています。具体的には、お客様とのヒアリングや現地調査を通じて製造工程や物流の分析を行い、これに基づいて製造ラインの計画を立てています。
動線計画においては、従業員の動線や原料・製品の動線、容器の動線など、各種動線を考慮することで製品品質に悪影響を及ぼすリスクを最小限に抑え、さらに最適化を図ります。これにより、交差汚染や二次汚染などのリスクを低減し、生産性を考慮したレイアウト計画が構築されます。
ゾーニング計画では、取扱物や製造工程に基づき最適な管理レベルを検討し、清浄度やドライ/ウェット区分など、その効果を最大限に発揮するゾーニングを計画します。同時に、動線計画との統合により、交差汚染や二次汚染のリスクを最小化します。また、エネルギーの低減化にも配慮しています。
これらの取り組みにより、日清エンジニアリングは食品工場建設において高い専門性と効果的なプランニングを実現し、品質管理や生産性の向上に貢献しています。
◇食品安全の規格を意識した食品工場建設
日清エンジニアリングは食品工場建設において、FSSC22000やAIBなどの規格や監査システムを運用視点から理解し、これらの要素を取り入れた工場提案を行っています。
FSSC22000は、2020年6月1日より改正食品衛生法によって義務化され、食品安全のためのシステム規格として広く採用されています。この規格は、消費者に安全な食品を提供するために「食品マネジメントシステムの確立」を目的としており、FSSC22000財団によって開発されました。
FSSC22000に準拠することで、企業は食品安全の向上と消費者への信頼性を高めることが期待されます。
AIBフードセーフティ指導・監査システムは、食品製造における安全性を確保するためのガイドラインであるGMPを基にした食品安全管理システムです。このシステムは、60年以上にわたる実績を持ち、世界中で広く認知されています。利用される範囲は食品工場にとどまらず、流通倉庫や包装資材製造施設など、原材料供給業者などさまざまな業種で適用されています。
粉体技術で効率向上!マトコンシステム導入の効果とは
マトコン・コンテナシステムは、その信頼性によって排出能力を確保し、バッチ製造プロセスにおいて不可欠な要素とされています。特に、食品工場におけるマトコン・コンテナ(IBC)システムの導入は、効率向上に大きな影響を与えています。ここでは、マトコンシステムの導入が食品工場にもたらす効果について詳しくご紹介します。
◇粉体技術により食品工場の効率向上
マトコン・コンテナ(IBC)システムの導入により、少量多品種の製品に対応する最適なシステムが構築され、これにより生産計画の柔軟性が向上しました。従来の製造ラインでは切り替えや調整に時間がかかりがちでしたが、IBCシステムは異なる製品へのスムーズな切り替えが可能となり、生産性が向上しています。
また、設備稼働率も改善されています。IBCシステムは素材の供給や製品の収集を効率的に行えるため、設備の待ち時間や停止時間が減少し、設備の稼働率が向上しています。これにより、生産ラインのスムーズな運転が実現し、全体的な生産性が飛躍的に向上しています。
さらに、アレルゲン成分の取り扱いも簡便化されています。IBCシステムを用いることで、異なる製品間でのクロスコンタミネーションのリスクが最小限に抑えられ、アレルゲン成分の効果的な管理が可能となっています。これにより、製品の品質管理が向上し、消費者への安全性の提供が確保されています。
さらに、低階層の建屋に導入することで、建築コストが低減されています。伝統的な生産ラインに比べて低い建屋で導入できるため、建築コストを抑制しつつ、効果的な設備の構築が可能となりました。
これらの効果により、食品工場はより柔軟で効率的な生産体制を築き上げ、競争力のある製品供給が実現されています。
◇マトコン・コンテナについて
マトコン・コンテナ(IBC)システムは、英国マトコン社のエンジニアリング・パートナーとして2002年から導入が始まり、粉粒体用容器システムとして広く利用されています。このシステムは、食品・医薬品、化学、金属粉体、電子・電池材料粉体など、多岐にわたる分野で使用され、国内唯一の販売店がサービスを提供しています。
マトコン・コンテナシステムは、バッチ製造プロセスにおいて、ロット管理の厳密性や製品のトレーサビリティの確立、製造工程切り替え時のフレキシブル性の向上を可能にし、製造中の洗浄作業や各プロセスの並行作業によって待ち時間を減少させ、製造の効率化を実現します。また、外部からの流通容器としても使用可能であり、原料メーカーとユーザーの両方にとって包装資材や環境負荷の低減が期待できます。
日清エンジニアリング株式会社は、1972年に日清製粉株式会社(現在の株式会社日清製粉グループ本社)の技術部門から独立して設立され、粉体技術の分野での経験と知識を蓄積してきました。その専門性を活かし、食品工場建設において独自の専門性を発揮しています。
日清エンジニアリングは、食品工場建設において三つの主要事業を展開しており、これにより高い評価を受けています。それぞれの事業は、食品工場における建設、粉体関連機器の販売、粉体加工に特化しており、お客様の多様なニーズに応えています。
また、日清エンジニアリングは食品工場建設において、導線やゾーイング計画に重点を置いています。適切な導線とゾーイング計画により、食品工場内での効率的で安全な移動が確保され、品質管理や生産性の向上に貢献しています。
さらに、日清エンジニアリングは食品安全の規格を意識し、FSSC22000やAIBなどの規格を取り入れた工場提案を行っており、食品工場の安全性を確保しています。最後に、マトコン・コンテナシステムの導入により、食品工場の効率向上が実現しています。このシステムは生産性を向上させ、品質管理を強化する重要な要素とされています。